フリーズドライ野菜 フリースドライ原料の製造(トマト)に挑戦しました。

食卓の彩りに欠かせないトマト。サラダをはじめスープにパスタ、煮込み料理や炒め物と、料理の素材として大活躍です。 また加熱処理を施し、ジュースやトマトケチャップの原料にもなる万能野菜です。言わずと知れた身近な野菜トマト。フリーズドライ製法でどのような変化を遂げるのか検証です。

新鮮トマトを使って、フリーズドライ野菜の原料を作る

凍結乾燥するための原料として、野菜のトマトを用意します。
スーパーなどで購入可能な一般的なものでフリーズドライします。
大から小までたくさんの種類のトマトが店頭に並んでいますが、一般家庭で標準的に購入する、お買い得品のトマトを凍結乾燥します。

凍結乾燥原料としてに用意した野菜のとまとは、スライスとざく切りの原料2種類。
スライスしたとまとは、凍結乾燥の工程に時間がかからぬよう縦横に10mm厚でスライスします。
残りはフリーズドライ原料として加工しやすそうにザク切りにします。
切ったトマトを凍結乾燥機専用トレーに並べてます。
真空凍結乾燥機にトレーをセットして、凍結運転をスタートします。
どんなフリーズドライ野菜のトマトが出来るのか楽しみです。

乾燥前のフリーズドライトマトフリーズドライ前のざく切りトマト

乾燥したフリーズドライ野菜原料のトマトを検証。

気になっていた種は、そのまま乾燥され食べられそうです。トマトの赤色は少々乾燥前よりは白っぽい完成度です。

真空凍結乾燥機で完成した原料、フリーズドライトマトを評価してみました。 乾燥後のザク切りトマトを頂いてみましたが、サクサクと軽くスナック感覚で食べれます。 野菜特有の青臭さもなく酸味も爽やかで野菜嫌いのお子様にも良いと思いました。

 色  ★★★★  凍結乾燥後のトマトは素材の生トマトと比べ全体が白っぽく変化しています。
 香り ★     香りに変化は感じられませんでした。
 重さ ★★★★★ 風が吹いたらフワッっと飛んでいきそうな軽さです。
 味  ★★★★★ 甘さと爽やかな酸味。生で食べるより濃厚でコクがあります。
 食感 ★★★★★ サックサックです。種も気になりません。お口の中でフワッっと溶けてしまいました

水分が99%以上なくなっているのでとても重量が軽いものになりました。
長期保存可能なフリーズドライ原料になるのではないでしょうか、とてもふんわりとした食感なのでそのまま介護食に使えるかもしれません。

乾燥後とまと輪切り乾燥後とまとざく切り

仕上がったフリーズドライ野菜のトマトを粉砕し凍結乾燥原料のようにしてみました。

とてもきれいな桜色のフリーズドライ野菜のパウダーとなりました。
大事な栄養がギュッと濃縮されたフリーズドライパウダー原料として価値があるのではないでしょうか。

粉末のフリーズドライトマト

フリーズドライ原料としてのトマトを考えてみた。

トマトの原料の赤色に注目してみると、動植物が持つ自然界に存在する黄、赤の色素の総称を「カルテノイド」と言うそうで、その中でもトマトの赤い色素であるリコピンは、体を錆び付かせる活性酸素を抑制する抗酸化作用が強い成分あるという事で 健康食品等でも注目されているようです。動脈硬化やがんの予防、喘息の改善、美肌、ダイエット効果が大いに期待されています。

ダイエット効果を得るには毎食トマト数個、トマトジュースなら200ml程度を食べないといけないそうで、実際には毎食その量を摂るするのは難しいと思いますが、フリーズドライ野菜として原料を粉砕したパウダーならかなりの濃縮が可能なので、大さじ2、3杯でOKなんてことになれば、野菜の栄養を余すことろなくギュッっと凝縮できる凍結乾燥技術ならではのフリーズドライ原料になるのではないでしょうか。

とまとのフリーズドライ

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